プロユースのパートの求人
先に「M君」で回答している彼は、同じ時間に自分自身が指名されるとさすがに図々しくそれに答えることもできず、自分を犠牲にして私の代返稼業に徹してくれていたようです。
私は、会社の接待費の予算を結構持っていましたので、そんな彼を時々接待したりもしました。
会計学は教授が黒板に書いたものをノートに写し、このノート提出で60点を加算するといった採点をされました。
私は、彼のノートを青焼きにコピーして提出しました。
教授は「人のノートをコピーして出すとは何事か」と怒りますが、私は「先生、私の顔を見て下さい、同級生より10歳も年上です。
出張も多くノートを取ることも難しく、その上このノートが認められないのなら、最高で40点しかとれない計算で、必修科目を落とすことになります。
せめて試験の点を60点に上げて下さい。
満点を取って見せます」と大見得を切りました。
もちろん満点など取れるはずもありませんが、教授は黙ってノート提出済みのところにマークしてくれました。
あるいは、夜間の講義が終了すると、教授に「方向が同じですから」と言って社用車で自宅までお送りしたり、Tのセミナー等に経営学の担当教授をお願いしたりと、あまり講義には出席できない分だけ、人知れぬ苦労(努力?)をしました。
これはいまだからこそ書けることであり、本当は活字にするのははばかられる部分ですがお許し下さい。
また、期末試験と出張がかち合わないように計画を立てるなど、苦労と努力の甲斐あって、4年後の32歳でめでたく卒業を迎えました。
卒業式の日、父兄席には妻が座っていました。
大学を卒業したからといって、Tでは何の加算もしてくれません。
おまけに、さして実力が付いたとも思われません。
ところが大変な制度ができました。
何とTでは大学卒業資格検定試験制度を実施するというのです。
経済、法学、電気、機械の中から希望者が好きなコースを選び受験するという制度です。
この試験は私のためにできたようなものだ、何としても合格しなければならないと、自分に言い聞かせて受験準備に入りました。
いままで商学部に籍を置いていたのですから当然経済コースを選びました。
専門課程は経済原論、経済史、経済学史、民法、商法、経営学、会計学、統計学などの十科目と、外国語より一科目、論文、面接からなっています。
専門課程と外国語と面接は合格しましたが、論文を落としてしまいました。
3回までは合格した科目は次回免除するとのことですが、一年後の論文は苦労しました。
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